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もう1歩先の目的をもつということ

 

行動をするときって、何かしら目的があってのこと

 

私がチンキを作り始めたのはハーブを学び始めるうんと前のことで

お庭でたくさん採れて使い切れないハーブを少しでも余さず有効活用したかったから

 

 

チンキを作るための、立派な目的に見える!

 

この立派だと思っていた目的、実は微妙に曖昧で、もっと踏み込める目的なんだ!と理解したのは、数年前のこと。

チンキ講座を受講したときのことでした。 

 

チンキっていうのは、簡単に言っちゃえば、ハーブのアルコール漬けです。 

 

昔からドクダミを焼酎やホワイトリカーに浸けたりしているアレのことです。

 

 

焼酎=25°程度のアルコールに漬けている場合もアル

ホワイトリカー=35°程度のアルコールに漬けている場合もアル

 

あれ??

 

スピリタス=96°程度のアルコールに漬けている場合もアル

 

 

検索して調べて、本で調べて、とやっていると、まず大きく立ちはだかるのが、アルコール度数の壁!

 

そして次が、ハーブとアルコールの割合!

ハーブ:アルコール=1:5 とか、一見わかりやすそうな割合も書かれていたりするけど、これは重さベースなのか容量ベースなのか、わからない💦

 

納得できる理由がどこにも見つからず、イギリスでメディカルハーバリストとして活躍する先生の講座を受けました。

 

迷える私にかけてくださった言葉のひとつが「何のために?が明確になれば、答えは自ずとでてくる」ということ。

 

 

え?私、何のために?って目的あるよ!

それなのに何で答えに辿りつけないんだろう??

 

言葉をかけてもらった当初は悩んだものです。

 

 

今なら、「明確」じゃなかったんだなぁと、よくわかります。

 

 

チンキの場合、明確な目的をもって作ろうとするとアルコール度数も変わってきたりするのです。

 

チンキの場合というより、どんな目的があるからどんな成分が抽出したいのか、その成分を抽出するにはどんな溶媒を使うといいのか、ということに関わってくるのです

 

成分抽出ということで例を挙げてみると、

 

緑茶を飲むときの温度って、こだわったことありますか?

 

熱湯で淹れればタンニンという渋味の成分がでてくるので、渋いお茶になります。

渋味が好きな方や、甘い茶菓子と一緒のときは合いそう。

 

少しぬるめの温度で淹れるとこのタンニンはでてこず、テアニンという甘味の成分を感じることができます。

渋味が苦手な方や、お子さんに良さそう。

 

小さいお子さんや妊娠中の方、胃の弱い方など、カフェインが気になる方は、水出しすると、カフェインはほとんど抽出されないので気にせず飲むことができます。

熱湯も使っていませんから、タンニンが抽出されないのでお味も甘さを感じます。

 

日常的に飲むお茶も、こんな風に目的に応じて淹れ方を変えたりしているんですよね。

 

 

チンキに置き換えても、同じようなことなんです。

 

まぁ、そもそもそのハーブに本当に抽出したい成分が入ってるんですか?と言われれば、分析にかけなきゃわからないので、家庭で作るチンキというのは楽しみという範疇のものになりますが。

 

 

それを承知の上で、私はチンキ作りを楽しみとして続けています。

長く続けられてきたこの手仕事には、化学的にどうこうということを置いておいても、良かったことがイロイロあったのだろうし、自分で育てたハーブをありがたく使い切る手段として、私の中では大切な手仕事となっているのです。 

 

そんな手仕事としてのチンキ作り。

何のために?がより明確になってからは、納得して作れるようになりました。

 

目的によりマッチした形で作れるようになりました。

 

 

漠然とした目的から一歩踏み込むと、違う景色が見えてきます。

 

 

ちなみに・・・

 

チンキ講座、リクエストをたくさんいただき、開講する気満々なのですがやるやる詐欺犯と化しております💦

夏に開講するって宣言していたのに、開講しないままもうすぐ冬です💦

 

来年こそは必ず👍👍