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蒸留体験を通して伝えたいこと

 

毎年好評な、虫よけアロマスプレーとハーブの虫刺され対策ジェルを作るワークショップ。

今年は蒸留体験付きで開催しています。

 

できたてホヤホヤの蒸留水をスプレーとジェルの水分として使うという、贅沢コース!

 

木木でのワークショップは、お庭の植物観察や蒸留体験と組み合わせて開催するスタイルに改定しています。

なんでこんなことにしたかというと、植物の育つ姿を実際に見て触れて感じて欲しいし、蒸留体験を通して、蒸留の仕組みを知るだけでなく、伝えたい想いが2つあるからなんです。

 

1つ目は、1滴の精油を作りだすためにどれだけのハーブが必要となるのかを知ることで、1滴の貴さを感じていただきたいからです。

 

木木ではリカロマhome+という家庭用蒸留器を使用していますが、乾燥ハーブ50gを約45分蒸留することで芳香蒸留水が約200ml採れると説明されています。

 

みなさんどれだけの精油がでてくるんだろう?とワクワクされるのですが、ほんの少し浮くかなどうかなという程度しか精油はでてきません。

 

「え?こんなにたくさんハーブを入れてるのに!?」と、一様に驚かれます。

 

そして、

 

「(精油って)貴重だね。」って、言ってくださいます。

 

ハーブを直接嗅いでみるといい香りがするから、もっともっと精油って採れるのかなって思えちゃうんですが、精油を採取して瓶に詰めようなんて思ったら、それはそれは大量のハーブが必要となってきます。

 

精油1滴の貴重さを感じていただけると、大切に使おうって気持ちも芽生えてきますよね。

ぜひとも大切に使っていただきたいです。

 

ちなみに、精油1滴は約0.05ml。

乾燥ハーブを50gも使っても、たったの0.05mlが採れないんです。

 

だから、本当に大切にしてほしい。

 

大切すぎて眺めるばかりで使わないのではなく、大切に、楽しみながら使って欲しい。

是非とも使い切って欲しいです。

 

楽しく使い切る方法にお困りでしたら、講座でお伝えしますからね!

 

もう1つは、結局同じことを違う方向から見ているだけなのですが、

精油1滴を取り出すためにものすごく大量のハーブが使われているんだということは、それだけ大量の成分がギュッと濃縮されて詰め込まれているんだということをご理解いただきたいんです。

 

市販されているあの可愛らしい精油瓶の中には、自然には存在しない高濃度の液体が詰まっている。

だから、使うときには、自然の状態に近づけるために希釈して使用するのが鉄則なんですね。

 

精油の原液塗布はNGですよ!

って、よく言われると思います。

 

そういう使い方がないとは言いませんが、精油がとんでもなく高濃度な液体なんだってことを体感したら、原液塗布しようと思わないと思います。

 

1滴の貴重さを知ったら、大切に使いたいって思ったら・・・

使い方もきっと考えますよね。

 

 

蒸留器を買ったきっかけは、実はすごく単純で、お庭のハーブを活用する手段の1つとして使いたかったということと、講座で蒸留の仕組みをご紹介するのにわかりやすくていいなって思ったことからなんです。

 

実際に買って使いはじめたら、まず私自身が上に述べたようなことを体感したし、蒸留体験会を開くたびに、アロマを学んだことあるよっていう方までもが、あまりの精油の採れなさに驚かれ、1滴の貴重さを感じてくださったんです。

 

まずはハーブを手に取って香りを嗅ぎ、蒸留してまわりに広がる香りでアロマセラピーを楽しみ、蒸留水の香りを嗅いでハーブと蒸留水の香りの違いを感じたり、蒸留水を使って楽しんだり・・・

 

蒸留を通して感じていただきたいこと、アロマとハーブの違いやそれぞれの楽しみ、溢れて溢れて止まりません。

 

伝えたい想いが2つあるって最初に書きましたが、スミマセン、ウソですね(笑)

本当は2つどころじゃない!!!

 

まず伝えたい想いが2つって、広い心でご理解くださいませ。

 

 

蒸留体験、アロマに興味のある方にも、ハーブに興味のある方にも、色んな方に経験していただきたいな。

これからもどんどん開催していきたいと思います。

 

リクエストは随時受け付けていますよー!!